利点と主なメリット
- 日本の大学の研究者らが超音波検査ロボットを開発している。
- ロボットシステムは、ベッドにうつ伏せになっている患者にベッドの下から超音波プローブを当てます。
- ロボットで得られる心臓画像は、仰向けで行われる通常のエコー図に比べて大きく鮮明です。
- 研究者と医師らはすでにロボットの試作品を開発している。
背景と技術
心エコー検査では、心臓病の診断に、より鮮明な画像が必要です。通常の心エコー検査では、超音波プローブを患者の胸部に押し当てます。しかし、患者はベッドに仰向けに寝ているため、心臓は後方(下方)に移動します。つまり、プローブが心臓から遠いため、心臓の超音波画像はぼやけてしまいます。
筑波大学の鈴木健司教授らは、鮮明な画像が得られるロボットによる新しい心エコー検査技術を開発した。この技術では、胸部に穴の開いたベッドを使用する。この穴が重要だ。まず、患者は穴の開いたベッドにうつ伏せになる。この穴を通して、ロボットが操作する超音波プローブをベッドの下から患者の胸部に押し当てる。うつ伏せにすることで心臓が下がり、プローブと心臓の距離が短くなるため、この技術では心臓の鮮明な画像が得られる。
この技術により、より安全な検査が可能になります。通常のエコー検査では、ロボットがプローブを操作して患者の胸部に押し当て、仰向けの患者の上を通過します。このため、ロボットアームを安全に制御する技術が必要です。しかし、この検査では、ロボットが仰向けの患者の下でプローブを操作するため、プローブが落ちたり患者にぶつかったりすることがなく、患者が怪我をするリスクがありません。また、プローブの移動距離が短いため、設備の簡素化にもつながります。
この技術は心臓超音波検査だけでなく、エコー検査のさまざまな対象に応用でき、AI技術と組み合わせて検査画像や動画を自動解析する研究も進めている。
出版物
- その論文は審査中です。
特許
- 日本で特許出願しました。PCT出願準備完了です。
研究者
筑波大学システム情報工学系 鈴木健司教授
期待
研究者らは、この技術をベースに超音波画像診断支援ロボットを共同開発する機器メーカーやAIイメージング企業を募集しています。この技術にご興味のある方は、ぜひご連絡ください。
プロジェクトNo.DA-04996